活力がある体は、体の中痛みを刺激で脳へ発信し、知力がある脳は、それを回避させる受容体になる。
痛みを知るということ
体から出てくる刺激です。体の中から感じるストレスのことを痛みと表現します。怠さや重さも体の中のストレスの一つです。
この感覚に気がつきにくいと、少しづつこの症状が悪化して、どこからその痛みが出てきたのかわからなくなり、体のあちらこちらが痛くて、何をするにしても動きが悪くなってしまうという結果になってしまうのです。
体は、全身が受容体です。
体の中で起きている小さな刺激に反応できる脳を持つことが、健康な体造りの第一歩です。
普段の生活をしていると体の刺激を感じることに脳を使うことは、とても少ないのです。時間や仕事に意識を向けることはできても、体の使い方や、体か発信する刺激に対して気にすることはありませんし動かし方を普段の生活の中で意識している人はかなり稀です。
ちょっと足首をひねったことも、小さなことだと受け流していたり、肩こりも痛いけど我慢できるからと放っておいたりする人の方が多く、慢性化したり悪化したりしない限り、そこに時間をかけて何かしようと思う人は少ないでしょう。
体の痛みを回避するために、痛みの出ない場所に重心をかけたり、動きそのものを変えたりして痛みを一時的になかったことにしていても、次第に痛みの範囲は広がっていき、気が付くと動くのが辛くなったり、長い時間動かせなくなったりしていく内に、動いていればそのうち痛みが出ることがわかっているので、動き出す前から気持ちが億劫になっていくこともあるのです。
これは、脳が持つ知力の一つ、制御力によるものです。
体内から出す神経伝達だけでは、体の痛みを止めることができなくなってくると、体の中から出る刺激は、実は毎秒ごとに場所や伝わり方を変えて発信されています。
体の痛みは神経を通じて、脳へと伝わり、知力が持つ判断力で、”体の使い方を変えろ”という判断をしただけでは、根本的な解決には至らず、体の痛みが極限を越えてくると、知力が持つ制御力により、”気力の暴走”を起こすことで知力は考えることを止めてしまうというはたらきがでてくることがあります。
体はそのすべてを受け取っていますから、知力が働かなくなった後も、体は勝手に働きにかかります。
体の受容体が働かず、気力が暴走するので、痛み止めを多めに飲んだり、痛みが出ていても、過度な筋力強化で痛みを沈めたりして、限界を優位に超えてしまう行動を起こしている場合もあります。
例えば、お酒を多少飲んでも自転車に乗れてしまう人もいます。
酔っていない自信があるのではなく、判断がきちんとできているからです。こういう人は、自分の状態が正常化そうでないかをきちんと分別が付いている人なのです。
その判断は、もともとできるのが正常な状態ですが、体の痛みや、歪みを少しずつ進行させてしまうと、知力のはたらきが衰えていって、判断力や集中力、記憶力に影響を及ぼしていくことになるのです。
簡単にいうと、”その痣、いつできたのですか?”と思わず聞いてしまうような大きな鬱血でも、覚えていない人がいます。
大きな事じゃないし、其のうち消えるから大丈夫でしょうと思っている人は、痛みだけでなく、痒みや、痺れ、痙攣も暫くすると止めば気にしないでしょう。
腫れたとか、酷い鬱血ができたとか、痺れや痙攣の症状が治まらないなどと言ことになってから気が付いてきます。
どこかに原因があったはずです。
少しの症状が出たときに、何か思い当たることがあったかもしれないけれど、時間がたちすぎると、いついつごろからずっとこんななので…と、体の状況分析はできない状態になりがちなのです。
体や脳を基本的生活のために、使うだけではなく、体の声を受け取る受容体として、脳はその痛みを回避させるための受容体として使ってみください。
痣ができやすいとか、皮膚の色が外気温度で変わりやすいとか、耳鳴りがよくする(鳴るのは、どちら側の耳なのか、どういう種類の音が鳴っているのか)など、気になることがあれば気が付くだけ知ろうという時間を、一日のうち一回は、そういう時間を作ってください。
そうすると、体の変調だけでなく、心や脳のストれも知ることができます。
脳と心のストレスを知る
体の中以外で起きている痛みのことをストレスと表現します。
気力(心)や知力(脳)が落ちてしまう要因になるもののことです。
気力でいうと、気分がストレス原因になることが多いです。
機嫌がよくならないと、仕事でミスが多くなる人がまれにいます。不機嫌に物事に取り組むと失敗が重なるのは、自然なことなのです。知力も落ちていることに気が付く必要があります。
そのために必要なことは、知力に備わっている、5種類の能力を知っておく必要があります。
注意力・集中力・警戒力・記憶力・判断力です。
気分や機嫌という気力は、脳を制圧しやすいので、それに影響を受けないために知力は、制御する能力を5つに分けて持っています。
活力が消耗している時にも、この能力発揮しています。
例えば、私自身、先週風邪をひいて、微熱が一週間続きました。頭が朦朧としていて車の運転もできない状態にもなりました。
こういう時に頑張ってでも運転しないといけない状況になったときに、車を運転すると決めたら、体がだるくて、朦朧としていることに集中していたら危険ですよね。それを回避するために、運転している景色に注意を払うように仕向けるのが知力のはたらきです。
それさえ働かない状況なら運転をやめようという判断をするのも知力の判断力による成せる業なのです。
こういう一連の流れがうまく働かず度を越えた行動を起こしてしまう人がいたり、逆に、行動ができなくなりすぎてしまう人がいるのです。
”しない方がいい”という考えが少しでもあるならしなくてもいいし、それでも迷うなら、しない方がいいという理由を突き詰めて探し当て、できる方向へ持っていくこともできるでしょう。
体がだるくてそこまで考える余地がないなら行動は控える方がいいし、頼めるならだれにかお願いをすることも必要です。この場合、人と話すという気力と、言葉選びの集中力を使うことが大切です。
このようにちょっとした行動をするだけでも、シミュレーションをいくつも行わなければならず、結構疲れますが、気分や機嫌に身を任せているとこれらのシミュレーションは、全くできない暴走車になってしまうのです。
ちょいミスが多い人は、ちょっとした体の変化に気が付かなかったり、心の乱れが生じていることに気が付かないものですから、何かしらの失敗が重なったりしたときには、一度自分の心や体に集中力を向けて気が付くことがないかを感じてみることが大切です。
私も実際、これをしようと思ったらすぐに行動していました。そのせいで、”あれを忘れた!”と言っては駐車場から玄関へ戻ったり、”これを忘れた!!”と思い出しては、車を家まで戻したりと、慌ただしい行動の末、一つの行動を終えただけでヘトヘトになっているという要領の悪さが露呈する生活を送っていました。
それでも少し休めば済むこともありますが、休んだおかげでその日の反省点は全く皆無なまま翌日を迎えるという進歩がない日々をすごすだけでは、体も心も休めませんし、脳だって育たないのです。
休むことはとても大切なことなので、十分な休息は取っていただきたいのですが。
大切なのは、休息の仕方なのです。
休んでみたことで体や心、または脳の変化に気が付くことができる場合もあります。それを教えてくれるのが、本来は体の役割なのですが、体を駆使しすぎていると、そういう変化に気が付きにくいことがあるのです。
休息の仕方の癖を作ることで、ちょっとしたミスの多さを減らすことができ、要領を少しだけよくして活きやすくできるのです。
私自身が発達障害だからよくわかるのですが、とにかく自分の要領の悪さが露呈して体力・気力・知力のすべてを奪われて一日を過ごしています。
それは体力がないからという単純な答えではなくて、動きの段取りがそもそも悪かったのです。
早く動くことで、忘れ物が多かったり、無駄な力みがあるから疲れるのです。何よりも自分の要領の悪さが露呈してイラつき度合いが極限状態になっていしまう精神疲労のせいで脳停止は必死ですから、余計にミスが連発!!止められない負のスパイラルは常々ですね。
この状態を少しでも改善するために、身体の癖を改善していくことが大切なのです。
体の癖を改善するためには、現状はどうなっているのかを知って、それを改善するためにどの筋肉をどのように動かしたらいいのか、そして、お客さんの身体は、ご自身でどの程度まで動かすことができるのかを知っていくことも必要です。
そうしていく内に体の動きの改善とともに考え方が少しづつ変わっていることにも気が付いていきます。
私自身がだいぶ癖がある発達障害の脳を持っていることもあり、進歩したなぁと感じた翌日には、退化しすぎたなぁという日だってあります。
進歩したらずっと進歩し続けるわけではないのです。脳も体も。
そういうことを少しづつ知っていくことがBODY Scanというオンライン(ZOOM)での施術で、体の中をみることが主体で行っていますが、それを通してみていると、知力も垣間見えることができます。脳の癖が見えてくるのです。
それを改善することで、体の使い方も変えていくことも可能です。
うっかりミスが多くて…とか、記憶違いを良くしてしまうとか…気にならない人もいますが、気にしていしまっている人もいるでしょう。
心が乱れているからとか、やる気が足りないからとか、言われてきた方も多いですよね。
私も実際によく言われていました。
ですが、やる気や心の乱れにつながるような事態に実際体がなってしまっているのだとしたら、体の中ら変えることができます!!
正しい姿勢づくりはそのためにありますし、自分の身体の癖を知って変えていくだけで脳の癖も変えていくことができるようになるのです。
そのお手伝いをさせていただきます。
最初のうちは、うまくできなくて本当にもどかしいのです。
自分の身体一つ、こんなに動かしにくいものか!?と思うような事実を思い知らされる羽目になるような方もいらっしゃいますが、そういうことにならないように、お身体を見て動かし方を少しづつ変えていくので、ご安心ください。
発達障害の人じゃなくても、少しでも体、脳、心の状態を良くして活き方を楽にしたいと感じる方のお手伝いをさせていただきます(^^♪